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2019.6.13 part2 街を様々な視点から眺めた

昼食の超ボリュームハンバーガー&フライドポテトで胸焼けしながらウィリスタワー(Willis Tower)へ向かう.高額な展望台へ上るからには晴れてくれることを願うが,なかなか雲はとれない.それでもだいぶ明るくなってきた感じがする.

事前にあれこれ調べていた時からわかっていたが,エレベーターに乗る前にまずセキュリティチェックがある.金属センサーゲートと手荷物検査.9.11以降,人の集まる施設では行われているそうだ.時々,ビニール製で中身丸見えのデイパックを背負っている人がいて,なにか流行りなのかと思っていたら,こういうところでバッグの中をまさぐられたりしないためのようだ.
入場はCity Passを買っているので,券売所に並ばずApple Payに登録したPassのバーコード表示でスムース.ただ,まったく混雑していいないので時短効果はほとんどなし.ネットもガイド本も大行列回避のためマストアイテムみたいに書いているけど,特別メリット感じず.

ビルの地下に迷路のように長い通路が作られており,随分歩いてようやくエレベーターに到着した.平面的にはたいして移動してないはずだ.あ,途中に記念写真ブースがあった.ひとグループ毎にポーズを取らされ撮影される.出口でプリントを買うシステムだろう.昭和の頃は日本にもよくあった.


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エレベーターにはディスプレイがあり,面白いことに現在の高さと,高さが同等の著名な建築物が表示される.17階は地上68m,タージ・マハールと同等らしい.


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39階はギザのピラミッド.あれは158mもあるのか.


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77階は我らがランドマークタワー! ここができた頃にはアベノハルカスはなかったのね.でも,ポケGO的には横浜なのがなんだか嬉しい.8月には GO Fest YOKOHAMA があるし.抽選当たるといいな.


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ついに103階 スカイデッキに到達.やっぱりあの目立つツイン避雷針はシンボルなんだね.


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扉が開けばそこは展望フロア.先ごろスカイツリー展望台へ上ったので,高さに驚くことはなかった.


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目を引いたのは,ひたすら直線に延びる線路や道路,そしてそれらに並行して整然と区画された街並みだった.


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もうひとつはミシガン湖.言わずとしれた五大湖のひとつ.世界最大の淡水湖であるスペリオル湖よりは小さいが,すっきり晴れていても対岸は見える距離ではないかもしれない.
そして湖岸に見える緑がグラント・パーク(Grant Park).GO Festの会場だ.高すぎるところから見ているので,広いのかそうでもないのか,距離感スケール感が掴めない.


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カメラは今回の旅で新調したRX10m4.換算24~600mmの高倍率ズームが早くも活躍するときがきた.今日はFest初日.ぐぐっと寄ると,予定通り開催されてるようで,たくさんの人が見えた.


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最大倍率に近い550mm相当で,公式に予告されていたチームラウンジの3つのテントを捉えられた.


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北側を眺める.ひときわ高いのは左がジョン・ハンコックセンター.右がトランプタワーだ.


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ジョン・ハンコックセンターには 360 Chicago という展望台がある.安定感ある形状だが,黒くて不気味でもある.


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トランプタワーのペントハウス.ホテルのスイート・ルームなのか,オーナー用なのか?
高さが一番にならないよう抑えたという話しだが,確かにウィリスタワーよりちょっとだけ低く見える.


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これはビル名未確認.凝ったペントハウスだな.


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HIghwayは今日も渋滞だ.


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壁から突き出したガラス張りの部屋があった.大人気で列ができてて,係の人がひと組づつそこに立たせている.

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SUBWAYの向こうを地下鉄が走っていて「あっ!」と思ったけど撮りそこねた.


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グラント・パークへ向かう.コンクリート・ジャングルを歩き続けた目が,緑と水に潤される.思わず写真を撮った.


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そしたら,通りかかった人がやはり写真を撮っていて勝手に親近感.


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到着した! ウィロー博士に迎えられて,今日はFest参加でないのに俄然気分が盛り上がる!!


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会場内の様子.展望台からの眺めでもわかったいた通り,人は多いが混雑して歩きにくいということもなく,歩きスマホのゲームプレイも快適に楽しめそうだ.


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一応,マップの様子も見てみる.そうだろうと思っていたけど,明日のチケット持っていてもなんにも無い.1個ポケストがあるのは,会場の公園の外側だ.


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ポケスト回しに行ってみると,湖岸の遊歩道とマリーナ.いや,海ではないからマリーナは変かな.ハーバー?


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公園内へ戻って歩くと,中央の交通規制された道路で配給を待つ人々の姿(キッチンカーでランチを買ってるだけ).列はなかなか進んでない様子.会場周辺には飲食施設も少ないし,ランチは時間帯とか考えないとだな.


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先程上ったウィリス・タワー.暗雲が覆いかぶさり,晴れたものの天候不安定なようだ(実際,少し後に土砂降りとなり,Twitter経由で会場のプレイが一時中断となったことを知った).


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チーム・リーダーたちのボード.


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なんかやってる.どうやらPvPのリアル対戦?
PvPほとんどやったことないし,言葉もわからないのでスルー.
(後から商品がけっこう豪華だったことを知った.ちょっと残念)


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晴れると暑い.昨晩は防寒着全部着込んでも寒さに震えたのがウソのようだ.


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暑さもあってかチーム・ラウンジにはトレーナーがぎっしり.中ではDJ的な人が「みんな!Shinyはたくさん捕まえられたかーい?」とか叫んでいる.休憩スペースというよりミニ・イベント会場のようなノリで賑やか.


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雰囲気は掴めたので会場をあとにした.小さなボタニカル・ガーデンがあり,鮮やかな花とコントラストの強い都市風景を楽しむ.


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隣接するミレニアム・パーク(Millenium Park)へ.観光ガイドによると,この謎オブジェが街のシンボル的な存在らしい.


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本に載ってる写真見ても特に興味が湧かなかったのだが,実物を見ると直線ばかりで構成された都市風景の中で曲面がすごい存在感を放っており,目が釘付けになった.


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下側は更に複雑な曲面となっていて面白い.


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そして,映り込みむビル群は直線が曲線となりありえない風景を見せてくれるし,映り込む自分たちの姿もこのオブジェの一要素となる.これは無限に楽しんでいられる.大人気だというのも納得.


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どんな角度で見るのもすべて面白い.いくらでもシャッター切れる.


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空港に離発着する飛行機なのか,そこそこ低空を飛んでいる.絵になる光景だが,白いビルと旅客機の取り合わせは,あまり気持ちのいいものではないな(トラウマ).


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ひときわ古めかしいビルディングがあった.銘は CARBIDE AND CARBON.鉱業系で時代を感じさせる社名だ.


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ホテルの近くまで戻ってきた.歴史ありそうなビル群と年代物っぽい電柱や信号機が調和している.


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ぎっしりと並び個性や高さを競い合うかのような,無秩序だけど等しく天を目指していそうな風景.
「これがシカゴだ」と思えるひとコマ.


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最新のギラギラビルとアンティーク感ある信号機の取り合わせ.ちょっと違和感.


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ホテル前の川へ.天気も良くなったので観光の目玉とされるクルーズへ.


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川をずーっとクルーズしながら名建築をがっつり見るツアー,川と湖の両方を楽しむツアーなど種類がある.建築見学はライトに,川と湖上の眺めを楽しむツアーを選択してチケット購入.出航まで少し時間があるので,川沿いを散歩して水分補給.ビール飲みたかったけど,すぐ顔真っ赤になるので病気と思われでもしたらまずいと思いノンアル.

休憩しながらゴプラの仕事っぷりを確認.サンドの色違いは初なのでうれしい.ゴプラグッジョブ!
今回のイベントでタッツーの色違いが実装され,会場外でもシカゴ全域でレアポケモンの出現率アップとアナウンスされているのだが,色タッツーもレアポケも引っかかっていない.
Twitter確認すると,会場ではケーシィの色違いがサプライズ出現したとかどうとか.


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出航時刻となり船着き場へ.複数の会社がたくさんの船を運行している.これは乗ったのとは別の会社の船.


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出航! 乗った船はすごく空いてて快適.ガイド本によると予約をとるのが大変なほどの人気らしいのだが,平日のためかぜんぜん混雑していなかった(日本から予約していくか迷ったほどだったけど,天気次第だなと思い予約はしなかった.正解).


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まずミシガン湖へ向かう.流れが緩くてどっちが上流かわからない.


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船が停止した.振り返ると,


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水門が閉まった!?


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あ!鳥が


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と写真撮ってる間に水位が上がり,今度は前方の水門が開いた.
どうやらこの川はミシガン湖から流れ出しているようだ.
こんなところに,スエズ運河みたいな仕組みがあるとは思わなかった.


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陽光あふれる湖上クルーズ.風が気持ちいい!


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少し沖に防波堤があって,波の穏やかなクルーズゾーンが作られているようだ.岸には今は観光スポットになっている海軍埠頭があるので,軍が整備したものかもしれない.


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外,というのかな,湖上から眺める市街の摩天楼.高いところから見たり,その懐を歩き回って見上げたり,ちょっと離れて眺めたり,今日は様々な視点で見ることができて,我ながらナイスプランだったと自画自賛.
摩天楼の夜景を眺めるナイトクルーズも考えていたけど,夜は寒そうだしやはり昼間で正解かな.
夜はあそこに聳えるビルの 360 Chicago展望台へ行ってみよう.


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再び水門を通って市街の河川へ.


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建築中のこのビル.斬新な形状の上に,見る角度でイメージがどんどん変化してめっちゃ面白い.完成したら名建築の仲間入りしてすごい観光名所になりそうだ.


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左のビルのエッジ感.おそらく,敷地形状とかでなく見る者への視覚インパクトを狙って配置したんじゃないかな.奥のビルの緩やかなカーブで張り出したベランダも面白い.海外の写真で見ることはあるは,階によって位置をずらして曲線の有機的な感じを強調している.


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ちょうど傾いた太陽がかかって,トランプ・タワーがラスボス感を強めていた.


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新旧様々なビルが個性を競い合うなか,いくつもくぐり抜ける古めかしい鉄橋はすべて似たデザインで統一されており,いろんな対比が際立つ街である.


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この辺りは新しいビルが多いのだろう.ミラー仕上げなのはエネルギー効率のためかデザイン性か?


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横を見ると例のこれで,最初見た時は斬新に見えたけど,いろいろなビルを見てきたら古さを感じるようになった.


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一番驚愕したのは地下鉄の向こうのビル.けっこうな高層ビルなのに,低層が逆テーパー形状!?!?
地震国ニッポンでは考えられないデザインだ.


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このビルは量感がえげつない.


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マイホテル前を通過.地味だな~.


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だいぶ日が傾いてきた.陰影により建物の立体感が増し,更に見応えが高まってきた.


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クルーズを終えて,建築センターに寄ってみた.様々な資料展示があるようだが,もう閉館間際なのでおみやげコーナーのグッズを眺めたのみ.エントランスのデザイン,直線ばかりのこの街で円をモチーフにしてるところにセンスを感じた.


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同じビル内には,amazonのリアル店舗があった.もちろん,POKEMON GOとはなんの関係もない.


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夕方の柔らかい陽射しで,硬そうなビルたちもこころなしか印象がソフト.


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夕闇迫る.一旦ホテルへ.


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そういえば,なんでこんなにたくさん枕があるんだろう.
キングサイズベッドだから,2人とか子供いれて3~4人で寝るにしたって,同じサイズの枕がそんなにいるか? 重ねたら明らかに高杉だしw
あと▲のは何?


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ホテルの最上階に上がってみた.展望ラウンジがあるので,外出せずに都市夜景を楽しめると期待してたのに,まさかの閉鎖だった.室内からガラス越しにある程度見えるがちょっと残念.窓越しに近くのビルを撮影.個性の違いがすごい.


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シャワー浴びたらあっという間に暗くなっていた.展望台で日没を見たかったのに時既に遅し.それでも急いでジョン・ハンコックセンターを目指す.地下鉄が無い方向なのでバス利用かUBERだが,バスは路線が複雑で自信が持てなかったし,UBERは言葉が不安なのでやはり歩く.


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最寄りの橋を渡ったところから一直線に延びる道路沿いは,マグニフィセント・マイル(the-magnificent-mile)と呼ばれている.「魅惑の1マイル」と訳されているが,ショッピングゾーンとして100年以上も前に計画的作られたゾーンに不動産業者が付けた名称だそうな.
シャンゼリゼに例えられてる記事もあったが,歩いてみると意外と地味だった.The Loopなど中心部の方は,ビジネス街という感じでちょっと覗いてみようと思うような商業ビルが驚くほど無かったが,確かにこちらにはデパート風のとこなどいろいろある.何よりさほど高層ビルで埋め尽くされていないので空が見えて多少開放的だ.


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ライトアップされたデコと,黒黒としてソリッドなモノリスの対比がすごい.


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こういうのが所々に埋もれているのが,東京とも,これまでに行ったことのある海外の都市とも血が合うところかな.もっと近代的なビルばかりの街をイメージしてた.


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さて,高級ブランドショップが軒を連ねているのかと思いきや,"1マイル"で一番目立っていた店はこれ.


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なんとユニクロ w
色使いがもう,ターゲットは中華系ですか?という感じ.


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到着.ここも City Pass 対象施設なので入場はバーコード一発.待ち人数はゼロだったけど.
そそくさとセキュリティチェックを受けてエレベーターへ.年代を感じさせる.揺れも大きいので本当に古そうだ.


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シカゴで2番目の高さの展望台へ飛び出す.ぎりぎり日没後のマジックアワーに間に合った.


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湖岸道路の光の帯,そして湖の暗さが印象的.ウィリス・タワーとどちらを夜にしようかと迷っていたが,下調べでこの湖岸夜景のことを知ったので360を夜にしたのだった.あと,周辺地域の治安的にも,こちらの方が安全そうだったというのもある.


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直線基調の区画は,東京の夜景と大きく違うところ.札幌とは共通点でもある.


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南側,The Loop方面の景観.


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展望台の一角に何かあった.


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壁が傾いて真下を見下ろせるアトラクション(別料金).話の種にやってみたが,見た目以上に傾斜感があって,段階的にせり出していくのだが,けっこう全力で身体を支えているところでグイッと動くので,想像以上に「ひ~~」という感じだった.ここでも例によって強制的に写真撮られた.ここだけは自撮りできないので購入.けっこう高い.でも各施設の写真サービス,案外買ってる人が多かった.日本でも稀に見かけるが,近年ではカメラの普及でほとんどの客が販売ブースは素通りなのに,なんだか古き良き時代を垣間見るような感覚だった.


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完全に西の空が暗くなると夜景の輝きが一層際立ってきた.


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月がいい感じ.だんだん混雑してきたので退散.


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夜9時過ぎているが,まだまだ出歩いている観光客も多く,不安感がないので歩いて帰った.それでもホテル近くまでくるとホッとする.


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水面近くから見るリバーサイドの夜景.


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川の上は風が吹き抜け星条旗がはためく.こっちへ来てから知ったが,シカゴのと通り名は Windy City.それほど風が強く吹く日が多いようだ.今夜は穏やかな方だが,明け方の風はすごかった.


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時間も遅めで,何より歩き疲れたので最寄りのセブンイレブンでてきとーなものを買って簡単な夕食.昨日買ったビールがあまりおいしくなかったので,今夜は安心の SAPPORO にした.


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テレビを付けると紀行番組をやっていた.北極圏近くを,釣りをしながら何週間もかけてトレッキングしていくような内容みたいだった.自然景観がかなりつぼ.

さー,いよいよ明日はこの旅のメインイベント, Pokemon GO Fest Chicago 2019 だっ!!!
すごく楽しみ.

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2019.6.13 part1 シカゴという街

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夜が白み始めたくらいに起きてしまった.
昨夜はなかなか寝付けず時折窓の外を眺めていたのだが,雨まじりのすごい暴風で川面を風紋が走り抜けていた.ひっきりなしに緊急車両のサイレンが聞こえ,事故が多いのか,それとも事件か,やはり気楽に過ごしていられるような平和な場所ではない気がした.


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さすがにルアーが刺さっていることもジムに火花が散っていることもなく,ポケマップも静まり返っているような感じだ.ただし強風マーク.


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雨がやんだようなので,朝食前に散歩に出てみた.気になっていた古めかしい鉄橋群.間近で見ると鉄骨の量感がすごい.そしてこのリベットの数.いかにも強そうだ.建造されてからどのくらい経つんだろう.


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例の円形ツインタワーにきてみた.朝っぱらから飛び出したのは,ジムに空きスロットがあったからだったりする.うれしいことにギフトもドロップした.


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しかしすごいデザインだ.近くで見るとより感心する.シカゴではかつて大火があり,その焼け野原に計画的に都市が作られ,また名だたる建築家達が腕をふるって個性的な建築物が多数作られたという.そして今では,建築見学ツアーの人気が高いらしい.シカゴ建築財団なんていうものがあって,詳しい解説付きのツアーを開催している.このサイトによると,このツインタワーは1960年代の建築だそうで,確かに最近の建築には見られない古さもどことなく感じはするが,これが築50年以上というのは驚きだ.地上部分にはTAXI乗り場でなくUBER乗り場があった.それほどまでに普及しているのだなあ.


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なるほど.確かに船着き場がある.


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また橋の上へ戻り周囲を見渡す.川沿いの遊歩道にこそ緑があるが,鉄とコンクリートで固められた街.そんな印象.


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部屋に戻ってテレビをつける.天気予報の専門チャンネルがある.ミシガン湖の上は相当な大荒れのようだ.そしてシカゴを始め湖岸地域まで雲がかかった不安定そうな天気だが,少し内陸に入るとそうでもないようだ.こうしたことも面白い.


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空港駅に置いてきたマイポケモンの様子を見る.誰かがエサをやってくれてるようで元気いっぱいだ.いつ帰ってきてもいいよ.


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朝食はルームサービスを頼んだ.贅沢なようだが,1Fのバーレストランへ行っても2000円以上するので,同じものをチップまでいれても500円位で部屋に持ってきてもらうのは誤差範囲.なにより気楽だ.
実は昨夜のファストフードで,会話にすごく困ったのだった.英語はまともに勉強してなくて,若い頃の行き当たりばったり旅行でなんとなく身につけただけ.それでも,「旅行会話は雰囲気でなんとかなるでしょ」と楽観してた.入国もホテルのチェックインも,バッチリではないけど困ることはなかった.ところがお店で注文すしようとしたら,なんて言ってるのかまったくわからない.単語だけでも聞き取れれば,ファストフードの注文なんて意味がとれるだろうけど,単語レベルでわからない.黒人系の人だったので,なにか発音に癖があるのかも?

そんなわけで,根拠のない自信は初日で崩壊し,ホテルに戻るなりルームサービスのオーダーシートを記入してドアノブにかけておいたのだった(深夜に回収にくる).これだとメニューにレ点つけるだけで確実に注文できる.


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今日は American Breakfast にしてみた.「今日は」というのは,おいしかったら次は Continental Breakfast を頼んでみようと思ってたから.弱気一直線.
なお,ルームサービスは物腰穏やかで笑顔の素敵な白人の女の子で,言ってることも普通に聞き取れて朝から気分が上向きになれた.ありがとう,
おかげで,なれないチップもまあまあ自然に渡すことができた(ような気がする).


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外の景色を見ながらの食事は気持ちがいい.ちょっと窓枠が高いけど.
味は,まあ普通.UNITEDの機内食よりは128倍おいしい,特にスクランブルエッグはかなり高得点.

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食休みしながらニュース見てたら,高齢ドライバーが歩道に突っ込んだのをやってた.いずこも同じか.


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トランプタワーの様子を確認.


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イルミーゼ出た!
すでに近所に住むアメリカ人フレンドさんから頂いてはいたけど,やっぱり自分でゲットするのはとても嬉しい.


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せっかくなのでAR+で楽しむ.


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背景との距離がぜんせん違っても違和感ないのは,実はすごい技術なのかも.


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タワーの黒卵が割れるのに合わせて出かけてみた.今日はGPSがずれるラッキーはなかったのだ.時刻はすでに9:30.イベント参加のアーリーアクセス勢はもう会場で始めてるし,平日(木曜)の朝っぱらから人集まるかな?と心配したが杞憂だった.あっという間に20人になり2陣,3陣まであった模様.


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無事ゲットん.


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タワーの裏を回って川沿いへ.左が泊まっているホテル.
なんというか,大時代的な建物が割とそっけない近代的ビルをに挟まれていて,外壁の色も三者三様というのが興味を引いた.


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マイホテルの左並びも,豪壮なホテルがあったり細いビルがあったり様々.


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湖方面に目をやると,これまた相当高いビルを新築中.しかもなんか妙な形をしている.


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ここは歴史を感じさせる重厚なビルだが,唐突にアンバランスな連絡橋があってギョッとした.


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近づいてみると低い方の連絡橋は,えらく凝った造りだ.


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壁面の装飾の細かさと量に圧倒される.


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こんな立派なビルの1Fは,高級ブランドかはたまた銀行か?と思ったらなんと普通のスーパーマーケット.


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それにしても,窓の装飾も細かくておそれいる.
そういえば,戦後留学した父親が,「建物ひとつとっても(日本とは)桁違いに立派だ.桁違いだ!」と大事なことを二度言ってたのを思い出した.「これだけのものを作れる国力と戦争していたのか」と思ったそうだ.そういう風に思い知った人たちが,高度成長期を支えたのかもしれないな.


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外壁の柱1本1本にも重みを感じる.


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すでに書いているけれど,年月を経た重厚なものから近代的なものまで,様々な建築物が競い合うように林立しているのが,良くも悪くもこの街の特徴かなと思った.焼け野原に計画的な区割りで道路と街区が作られ,そこに「我こそが一番」と言わんばかりに,高さや立派さや個性を主張する建築物が空へ向かって伸びてゆく.合理性や秩序と,競争と無秩序.そこから感じたのはエネルギーと総合的なパワー.日本人とは根本的に求める世界観が違う気がした.


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この古びた一見華のないビルも,良く見るとすごいレリーフで飾られている.


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突然現れた謎様式,良くわからない.なにかの宗教法人の様式かな?

さて,今日は市内観光に充てているのだが,シカゴ滞在は到着日含めて4日間.実質3日だ.明日はイベントで,観光は2日間.初めての訪問だからどこを回るべきか? あまり観光地然とした所は好まない方だが,でかい湖がある以外は自然豊かでもなさそうで,結局は高いビルの展望台とか目抜き通りとか建築見学もできるリバークルーズなどが無難なようだ.天気悪ければ博物館,美術館か.


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そういう定番名所をいくつも回るならマスト!と,あらゆるネットのシカゴ観光サイトで紹介されてるのが City PASS.クルーズは含まれないが,高層ビルや美術館などの入場が含まれお得な料金になっている.なによりオススメの理由は,チケット売り場の行列に並ばなくて済むという点のようだ.週末なら確かにそうだろう.
ネットで購入するとメールでチケットが送られてきて,iPhoneの場合は Apple Pay の画面にパスを登録できる.なかなか便利そうだ.


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またホテルに戻ってきた.とにかくこの街では公衆トイレが見当たらないので,なにかにつけホテルに戻っている.それとは関係ないが,エレベーターの行き先がタッチパネルというのが目新しい.あと, PENTHOUSE は39階だった.


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また街へ.市の中心部 The LOOP を語源となった鉄道の環状線.環状と言っても,「直線~かっくん直角カーブ~直線」である.直線部分は道路上の高架となっている.


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空港へ向かう時は地下鉄を使う予定なので,偵察のため駅に寄ってみた.STATE/LAKE駅.階段を上がると改札フロアはなんと板張り.そういえば川にかかる鉄橋の歩道も板張りだった.


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料金説明を確認.距離関係なく固定料金.
一般,割引,学生 の3カテゴリー
鉄道 $2.50,バス $2.25,乗り換え ¢25
乗り換えは鉄道とバスを乗り継ぐ時.

あと,1 day~30 dayの乗り放題パスがある.
3 dayパスを買いたかったけど,券売機の操作がわからず駅員もいなくて断念.


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街中,いたるところに目を引く建造物がある.

さて,すっきり晴れてはくれないが,市内最高所の展望フロアがあるウィリス・タワーに向かうことにした.観光名所を効率良く回ろうとするより,気の向くままに普通の街角を歩くのが好きだ.


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その前に,空港へ向かう時の乗車駅となる,CLARK/LAKE駅も偵察する.それからウィリス・タワーを目指す.複数路線が交差する市内で一番の乗り換え駅らしく,ビル内に大きな駅があった.係員もいるので安心.


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建物の中を通り反対側へ.吹き抜け空間のデザインが目を引く.ここは州政府の建物でもあるらしい.


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外の広場には,現代アート? beast(野獣)の立ち姿だと言うが難解.
それにしても,箱型ビル群の中に有機的なのか無機的なのかわからない野獣,背後にバロック調の尖塔.詰め込まれた要素が多すぎて把握しきれない.


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これ,建築当時は周囲より高くて威厳があったんだろうなあ.現在はすっかり埋もれている.


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ここは安全そうなので,壁に背中をつけてスマホ確認.Sprintは大手携帯会社.そういう企業がスポンサーなのは何処も同じか.


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行き止まりの路地を覗くと,屋外非常階段のついてるビルがあった.30階建近いので,あれ怖いだろうなあ.


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ようやく市内で最も高い Willis Towerに到着.以前は Sears Tower という名前で,全米で最も高いビルだったそうだ.買収により名のしれた建築物の名前が変わるのはなんか違和感.野球のスタジアムみたいなものか.
お昼を食べようと中を除くが,驚いたことに飲食施設は無いっぽい.Google Mapを見ると,裏側の方にマックがあるようだ.


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だが見当たらない.もしかすると建物内のフードコートかもしれないと入ってみる.吹き抜けのこれまた彫像もある立派な空間.見ると地下に何かありそう.


バーガーショップがあり,ちょうど昼時になってビジネスマン達が数人のグループで次々にやってくる.入ってみたがここでまた難儀した.メニューボードはあるが,そのひとつを注文してみたが何かをしきりに聞かれる.それがまた単語ひとつもわからない.普通に英語のようなのに,なんでこうも聞き取れないのか.どうもショーケースにある具材をお好みでオーダーするみたいだ.なんとかトマトとチーズを挟んで作ってもらえたが,オーダーしてからグリルしてもらう間,引換券も番号もなしにただ待つのみ.一度呼ばれたのに気づけなかった.

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ようやく手にして,ホールのテーブルでいただく.これがでっかくて,トレイが普通に大皿サイズ.両手で持って運ぶ大きさなのだ.しかもポテト特盛.後でググっていたら,米国では「ポテトは野菜.だから肉を食うならポテトたくさん食べなさい」という概念があるんだとか.ほんまかないな.
ハンバーガー1個食べ切るにも顎が疲れ,ポテトは2/3残してしまった.首位の人は,みんなスリムだが当たり前のように完食していた.たくさん食べて,ジムでエクササイズしてバランスとっているのだろうか.建築物だけでなく,人からも地力の違いを感じたのだった.

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