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2019.6.13 part1 シカゴという街

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夜が白み始めたくらいに起きてしまった.
昨夜はなかなか寝付けず時折窓の外を眺めていたのだが,雨まじりのすごい暴風で川面を風紋が走り抜けていた.ひっきりなしに緊急車両のサイレンが聞こえ,事故が多いのか,それとも事件か,やはり気楽に過ごしていられるような平和な場所ではない気がした.


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さすがにルアーが刺さっていることもジムに火花が散っていることもなく,ポケマップも静まり返っているような感じだ.ただし強風マーク.


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雨がやんだようなので,朝食前に散歩に出てみた.気になっていた古めかしい鉄橋群.間近で見ると鉄骨の量感がすごい.そしてこのリベットの数.いかにも強そうだ.建造されてからどのくらい経つんだろう.


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例の円形ツインタワーにきてみた.朝っぱらから飛び出したのは,ジムに空きスロットがあったからだったりする.うれしいことにギフトもドロップした.


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しかしすごいデザインだ.近くで見るとより感心する.シカゴではかつて大火があり,その焼け野原に計画的に都市が作られ,また名だたる建築家達が腕をふるって個性的な建築物が多数作られたという.そして今では,建築見学ツアーの人気が高いらしい.シカゴ建築財団なんていうものがあって,詳しい解説付きのツアーを開催している.このサイトによると,このツインタワーは1960年代の建築だそうで,確かに最近の建築には見られない古さもどことなく感じはするが,これが築50年以上というのは驚きだ.地上部分にはTAXI乗り場でなくUBER乗り場があった.それほどまでに普及しているのだなあ.


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なるほど.確かに船着き場がある.


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また橋の上へ戻り周囲を見渡す.川沿いの遊歩道にこそ緑があるが,鉄とコンクリートで固められた街.そんな印象.


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部屋に戻ってテレビをつける.天気予報の専門チャンネルがある.ミシガン湖の上は相当な大荒れのようだ.そしてシカゴを始め湖岸地域まで雲がかかった不安定そうな天気だが,少し内陸に入るとそうでもないようだ.こうしたことも面白い.


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空港駅に置いてきたマイポケモンの様子を見る.誰かがエサをやってくれてるようで元気いっぱいだ.いつ帰ってきてもいいよ.


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朝食はルームサービスを頼んだ.贅沢なようだが,1Fのバーレストランへ行っても2000円以上するので,同じものをチップまでいれても500円位で部屋に持ってきてもらうのは誤差範囲.なにより気楽だ.
実は昨夜のファストフードで,会話にすごく困ったのだった.英語はまともに勉強してなくて,若い頃の行き当たりばったり旅行でなんとなく身につけただけ.それでも,「旅行会話は雰囲気でなんとかなるでしょ」と楽観してた.入国もホテルのチェックインも,バッチリではないけど困ることはなかった.ところがお店で注文すしようとしたら,なんて言ってるのかまったくわからない.単語だけでも聞き取れれば,ファストフードの注文なんて意味がとれるだろうけど,単語レベルでわからない.黒人系の人だったので,なにか発音に癖があるのかも?

そんなわけで,根拠のない自信は初日で崩壊し,ホテルに戻るなりルームサービスのオーダーシートを記入してドアノブにかけておいたのだった(深夜に回収にくる).これだとメニューにレ点つけるだけで確実に注文できる.


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今日は American Breakfast にしてみた.「今日は」というのは,おいしかったら次は Continental Breakfast を頼んでみようと思ってたから.弱気一直線.
なお,ルームサービスは物腰穏やかで笑顔の素敵な白人の女の子で,言ってることも普通に聞き取れて朝から気分が上向きになれた.ありがとう,
おかげで,なれないチップもまあまあ自然に渡すことができた(ような気がする).


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外の景色を見ながらの食事は気持ちがいい.ちょっと窓枠が高いけど.
味は,まあ普通.UNITEDの機内食よりは128倍おいしい,特にスクランブルエッグはかなり高得点.

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食休みしながらニュース見てたら,高齢ドライバーが歩道に突っ込んだのをやってた.いずこも同じか.


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トランプタワーの様子を確認.


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イルミーゼ出た!
すでに近所に住むアメリカ人フレンドさんから頂いてはいたけど,やっぱり自分でゲットするのはとても嬉しい.


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せっかくなのでAR+で楽しむ.


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背景との距離がぜんせん違っても違和感ないのは,実はすごい技術なのかも.


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タワーの黒卵が割れるのに合わせて出かけてみた.今日はGPSがずれるラッキーはなかったのだ.時刻はすでに9:30.イベント参加のアーリーアクセス勢はもう会場で始めてるし,平日(木曜)の朝っぱらから人集まるかな?と心配したが杞憂だった.あっという間に20人になり2陣,3陣まであった模様.


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無事ゲットん.


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タワーの裏を回って川沿いへ.左が泊まっているホテル.
なんというか,大時代的な建物が割とそっけない近代的ビルをに挟まれていて,外壁の色も三者三様というのが興味を引いた.


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マイホテルの左並びも,豪壮なホテルがあったり細いビルがあったり様々.


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湖方面に目をやると,これまた相当高いビルを新築中.しかもなんか妙な形をしている.


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ここは歴史を感じさせる重厚なビルだが,唐突にアンバランスな連絡橋があってギョッとした.


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近づいてみると低い方の連絡橋は,えらく凝った造りだ.


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壁面の装飾の細かさと量に圧倒される.


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こんな立派なビルの1Fは,高級ブランドかはたまた銀行か?と思ったらなんと普通のスーパーマーケット.


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それにしても,窓の装飾も細かくておそれいる.
そういえば,戦後留学した父親が,「建物ひとつとっても(日本とは)桁違いに立派だ.桁違いだ!」と大事なことを二度言ってたのを思い出した.「これだけのものを作れる国力と戦争していたのか」と思ったそうだ.そういう風に思い知った人たちが,高度成長期を支えたのかもしれないな.


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外壁の柱1本1本にも重みを感じる.


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すでに書いているけれど,年月を経た重厚なものから近代的なものまで,様々な建築物が競い合うように林立しているのが,良くも悪くもこの街の特徴かなと思った.焼け野原に計画的な区割りで道路と街区が作られ,そこに「我こそが一番」と言わんばかりに,高さや立派さや個性を主張する建築物が空へ向かって伸びてゆく.合理性や秩序と,競争と無秩序.そこから感じたのはエネルギーと総合的なパワー.日本人とは根本的に求める世界観が違う気がした.


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この古びた一見華のないビルも,良く見るとすごいレリーフで飾られている.


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突然現れた謎様式,良くわからない.なにかの宗教法人の様式かな?

さて,今日は市内観光に充てているのだが,シカゴ滞在は到着日含めて4日間.実質3日だ.明日はイベントで,観光は2日間.初めての訪問だからどこを回るべきか? あまり観光地然とした所は好まない方だが,でかい湖がある以外は自然豊かでもなさそうで,結局は高いビルの展望台とか目抜き通りとか建築見学もできるリバークルーズなどが無難なようだ.天気悪ければ博物館,美術館か.


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そういう定番名所をいくつも回るならマスト!と,あらゆるネットのシカゴ観光サイトで紹介されてるのが City PASS.クルーズは含まれないが,高層ビルや美術館などの入場が含まれお得な料金になっている.なによりオススメの理由は,チケット売り場の行列に並ばなくて済むという点のようだ.週末なら確かにそうだろう.
ネットで購入するとメールでチケットが送られてきて,iPhoneの場合は Apple Pay の画面にパスを登録できる.なかなか便利そうだ.


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またホテルに戻ってきた.とにかくこの街では公衆トイレが見当たらないので,なにかにつけホテルに戻っている.それとは関係ないが,エレベーターの行き先がタッチパネルというのが目新しい.あと, PENTHOUSE は39階だった.


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また街へ.市の中心部 The LOOP を語源となった鉄道の環状線.環状と言っても,「直線~かっくん直角カーブ~直線」である.直線部分は道路上の高架となっている.


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空港へ向かう時は地下鉄を使う予定なので,偵察のため駅に寄ってみた.STATE/LAKE駅.階段を上がると改札フロアはなんと板張り.そういえば川にかかる鉄橋の歩道も板張りだった.


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料金説明を確認.距離関係なく固定料金.
一般,割引,学生 の3カテゴリー
鉄道 $2.50,バス $2.25,乗り換え ¢25
乗り換えは鉄道とバスを乗り継ぐ時.

あと,1 day~30 dayの乗り放題パスがある.
3 dayパスを買いたかったけど,券売機の操作がわからず駅員もいなくて断念.


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街中,いたるところに目を引く建造物がある.

さて,すっきり晴れてはくれないが,市内最高所の展望フロアがあるウィリス・タワーに向かうことにした.観光名所を効率良く回ろうとするより,気の向くままに普通の街角を歩くのが好きだ.


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その前に,空港へ向かう時の乗車駅となる,CLARK/LAKE駅も偵察する.それからウィリス・タワーを目指す.複数路線が交差する市内で一番の乗り換え駅らしく,ビル内に大きな駅があった.係員もいるので安心.


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建物の中を通り反対側へ.吹き抜け空間のデザインが目を引く.ここは州政府の建物でもあるらしい.


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外の広場には,現代アート? beast(野獣)の立ち姿だと言うが難解.
それにしても,箱型ビル群の中に有機的なのか無機的なのかわからない野獣,背後にバロック調の尖塔.詰め込まれた要素が多すぎて把握しきれない.


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これ,建築当時は周囲より高くて威厳があったんだろうなあ.現在はすっかり埋もれている.


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ここは安全そうなので,壁に背中をつけてスマホ確認.Sprintは大手携帯会社.そういう企業がスポンサーなのは何処も同じか.


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行き止まりの路地を覗くと,屋外非常階段のついてるビルがあった.30階建近いので,あれ怖いだろうなあ.


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ようやく市内で最も高い Willis Towerに到着.以前は Sears Tower という名前で,全米で最も高いビルだったそうだ.買収により名のしれた建築物の名前が変わるのはなんか違和感.野球のスタジアムみたいなものか.
お昼を食べようと中を除くが,驚いたことに飲食施設は無いっぽい.Google Mapを見ると,裏側の方にマックがあるようだ.


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だが見当たらない.もしかすると建物内のフードコートかもしれないと入ってみる.吹き抜けのこれまた彫像もある立派な空間.見ると地下に何かありそう.


バーガーショップがあり,ちょうど昼時になってビジネスマン達が数人のグループで次々にやってくる.入ってみたがここでまた難儀した.メニューボードはあるが,そのひとつを注文してみたが何かをしきりに聞かれる.それがまた単語ひとつもわからない.普通に英語のようなのに,なんでこうも聞き取れないのか.どうもショーケースにある具材をお好みでオーダーするみたいだ.なんとかトマトとチーズを挟んで作ってもらえたが,オーダーしてからグリルしてもらう間,引換券も番号もなしにただ待つのみ.一度呼ばれたのに気づけなかった.

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ようやく手にして,ホールのテーブルでいただく.これがでっかくて,トレイが普通に大皿サイズ.両手で持って運ぶ大きさなのだ.しかもポテト特盛.後でググっていたら,米国では「ポテトは野菜.だから肉を食うならポテトたくさん食べなさい」という概念があるんだとか.ほんまかないな.
ハンバーガー1個食べ切るにも顎が疲れ,ポテトは2/3残してしまった.首位の人は,みんなスリムだが当たり前のように完食していた.たくさん食べて,ジムでエクササイズしてバランスとっているのだろうか.建築物だけでなく,人からも地力の違いを感じたのだった.

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